暗い倉庫で私は馬乗りになられて
ネクタイで手を縛られた。

部室前でテニス部の先輩2人に声をかけられたからて私は着替えた後指定された場所までいった、そこで急にマットに押し倒された。
力いっぱい抵抗してもびくともしない。
力なら負けないと自分では思っていたのに男の前ではこんなに無力だ…

「やめて!やめて先輩っ」
力強く叫ぶと頬を叩かれた。そのまま2人はシャツのボタンを外す。

肌を触られるのが初めてではない。
でもこれは(レイプ)としかいいようのない行為だった。
目から溢れる涙がマットに地図を作る…

(もぉ…終わりだ…)
脚を開かれた瞬間、倉庫前に人の声が聞こえた。慌てて2人は倉庫から出ていった。私は乱れた服を直し体育倉庫をでると
窓からみえる空はまだオレンジ色に光っていた。

夜は何も考えずゆっくり寝れたし、次の日佑美に笑ってその話をすることもできた。

でも部活の時間バスケ部の先輩の様子がおかしい…こっちをチラチラみて噂話をしているみたいだ、しばらくすると足の捻挫で練習を見学していた先輩が近づいてくる。

「おまえ昨日テニス部のやつにやられたって本当か?」

真面目な顔で聞いてくる。
私は急に体が動かなくなり手に持っていた紙コップを落とした。

「何いってるんですか(笑)何でそんなこというんですか?」

たったこの一言をいうのに先輩の顔がみれない…

「テニス部のやつが体育倉庫から出てきたとこを見てるやつがいたんだよ。その後におまえが泣きながら出てきたっていうから、クラス全員で問い詰めたんだ。
ムカつくやつだったから脅したら『自分がやった』って言ったんだよ」

「……そうですか…」

だんだん声が小さくなる。
その様子で先輩はそれが事実だとわかったらしい。
その様子をみて女バスにいた先輩の彼女が走って来た。

「大丈夫?こいつねぇー馬鹿だから聞いた瞬間あいつら殴ったんだよ!
まぁ可哀相だったけどあんなキモい男忘れちゃいな!」

ふと見ると先輩の右手が腫れている。
(もしかしたら今日の練習にでれない理由はこれなのかもしれない…)
慌てて氷をもってくることしかできなかったが、その氷を渡しながら

「…ありがとうこざいます…」
と言った。