それから数日後、うちの体調は良くなった。
「もう体調も良くなったし、明日から学校行けんじゃねーの?」
そう話してくれるのは幹部の咲良(さくら)。
可愛い名前だけど怒らせると一番怖いし漢気がある。
「心配してくれてるの?ありがと(ニコッ」
「べ、別に心配したわけじゃ…」
あれ?なんで顔赤いの?熱ある?
まあ、いいや。
「もう大丈夫なら明日一緒に学校行けるね?」
「うん。」
優しくしてくれるこの人は隆弘(たかひろ)。優しくて、料理が上手くて、お父さんみたいな人。
こういう人うち安心するんだよね。
明日からのみんなと学校行くの楽しみだな。
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「ちーひーろー!!」
ん…?この声、淳?
あ、淳はね可愛くて女の子みたいなの。
言えば怒っちゃうけど。
あと、スイーツも好きみたいで今度一緒に行く約束したんだ。
「ねぇ!何呑気に考え事してるの!学校だって!」
え?今、6時のはずじゃ……ってあれ?!7時半?!
確か学校8時までだよね?
どうしよ。やっぱり隆弘に起こしてもらえばよかった!
「早く!僕以外みんな行っちゃたよ!」
「じゃあ淳だけ?一緒に行こ?」
「いいよー?っじゃなくて!急いで!」
もう、そんな怒らなくてもいいじゃん
でもうち準備遅いんだよなぁ
「ほら、制服出しておくから、顔洗ってきて!」
ってな感じで淳に手伝ってもらったら8時には間に合いそうだった。
うち30分で準備したってこと?
すごくね?