テストに気づいてから3日

うちらはバカ3人組のために勉強会を開くことにした。


始めてから30分後

「もうむりぃ…」

「どうすればいいんだよ…」

「グー、グー…むにゃむにゃ…」

………

え、まだ30分だよ?

てか!

「龍!ねるなー!」

「はっ!チッ、なんだよ千尋。起こすなよ…」

起こすに決まってんだろ。

馬鹿かお前は。


「咲良のこと見習って?!あの咲良でも勉強してるんだよ?!」

「おい!あのってどういうことだゴラァ!」

あ、怒った。
もう短気は損気だよ?

「とりあえず、もっと真面目に勉強して?じゃないと夏休み学校行かなきゃダメになるよ?そんなんじゃ、みんなと遊べないじゃん…」

遊べないなんて嫌だよ…

そう言いながらしたを見てると何故かみんなやる気を出し始めて机に向かっていた。

元々ちゃんとやってた鎌と有希もやる気を出してた。

なんでだろ。
急にスイッチが入ったのかな?

まあ、うちも頑張ろ。

うちがどのくらいまで行けるか楽しみだしね

出来れば1位とか取りたいなぁ…



お昼になり隆弘がご飯を作りに行ってる時に咲良に話しかけられた。

「なぁ、お前この問題解けるか?」

ん?なに、そんなニヤニヤしてんの?
キモいよ?

咲良が持ってきた問題集を見ると数学の問題が書かれていた。

こんなの簡単じゃん。

そう思いスラスラと答えを書いて咲良に渡すとすごい驚いた顔になった。

??
間違ってたかな?

「お前、すげえな…」

ん?当たってた?

「これ、親父たちの所の大学生でも解けなかった問題だぜ?」

え、そうなの?

それめっちゃ簡単だったけど…

「千尋、編入試験の時何点とりましたか?」

んー…
あの時は…

「満点だったかな?」

だってすごい簡単だったんだよね。

すぐ終わっちゃったんだ。

「ま、満点ですか。」

「なんかおかしい?」

「おかしいに決まってんだろ。」

あ、鎌。
起きてたの。

「うちの学校の編入試験は普通より難しくなってんだぞ?」

「そうなの?すごい簡単だったよ?」

そう言うとみんな驚いた顔になり龍と苺なんて項垂れてた。

「頭の作りが違うんだ…」

「オレもそう生まれたかった…」

どうした、2人とも。

生物の勉強始めちゃう?




そんなこんなで今日の勉強会は終わった。