蓮side

「まさかalbaの奴らと会うことになるとは…」

「びっくりだよね…」

「albaってあの2位の族だよな?」

「いや、もうびっくりを超えて来てるわ」

「確かに咲良の言う通りだよなぁ」

「でもなんで東京にいたんでしょうね」

ほんとだぜ。

あいつらの本拠地は京都のはずだ。

なのになんで…

……そういえば

「前の総長会で出てきた話なんだが鬼姫の総長が行方不明らしいぞ」

鬼姫─キキ─

この族は全国一位の族で本拠地はalbaと同じ京都だ。

同盟、傘下を合わせて650人くらいの今1番波に乗ってる族だな。

今1番って言うより、これからもずっと、だな

でも、その総長は謎めいている。

巷では女らしくてalbaの総長と付き合っているというのも流れている。

まあ定かな情報ではないがな。

だが、一つだけ確かなことがある。

歴代の鬼姫の総長は体のどこかにタトゥーを入れ、どこかに真っ赤なピアスをしているらしい。

これは絶対本物の情報だ。

俺は1度だけ歴代の中の1人の鬼姫の総長にあったことがある。

その人も耳たぶに真っ赤なピアスをし、手の甲に綺麗な蝶のタトゥーが入っていた。


「え、鬼姫の総長さんが?」

「でも、その総長ってどっかにタトゥー入れてんだろ?」

「咲良、それ本当?じゃあすぐ見つからないの?」

「本当らしいですよ。ですが、それがどこに入っているのか誰もわからないんです。」

有希の言う通りだ。

鬼姫の幹部は知っていても下っ端たちは知らないらしい。

だから巷には出回らない情報だ。

「あれ、でもピアスしてんじゃなかったっけ?」

「龍、よく知ってんな」

「俺だって副総長やってんだからな!」

あーそうだったな。


「まぁ、でもとりあえずalbaが東京にいるということは何かがあるに違いない。それに千尋に接触している。みんなこれから気をつけるぞ」

「「「「「了解」」」」」