淳がタピオカジュースを買ってきてくれるらしくうちはベンチで座ってた。


淳にはなんかあったら叫ぶんだよなんて言われてたけど絶対何にもないなと思った。

いや、思っていた。

うちそういうフラグ立てるの得意みたい…


「ねえねえ、君1人なの?」

「俺たちといいことして遊ぼうぜ?」

いいことってなんだよ。

エロ親父か!

「いえ、友達と来ているので」

「でも、今いないから一緒に遊ぼーぜ?」

「嫌です。」

なんで遊ばなきゃ行けないのよ。

ナンパなんてする前に鏡で自分の顔見てきなさい。

「いいからいいから~」

「え、あの、手放してください…!」

あ、やべ。
手掴まれたらうち何もできねーんだよね。

まだ、淳帰ってこないし…

どうしよ…


「嫌がってんじゃん。離してあげなよ」

「そうですよ。女の子1人に何人も群がって」

「あぁ?誰だお前ら」

「誰でもいいだろ。さっさとき・え・ろ」

「チッ、お前ら行くぞ」


助けてくれた人が消えろと言うとナンパしてきたやつらはどこかに行ってしまった。

「大丈夫ですか?」

「あ、はい。ありがとうございます。」

「いえい、え…」

ん?どうしたんだろ。うちの顔みて驚いてるし

「おい、どうした。って、似てんな…」

似てる?うち誰かに似てるのかな?

「どうしまs「ちひろー!」」

あ、淳。
タイミング悪いね。

「あの、助けてくれてありがとうございました。」

そう言い、淳の方へとうちは走っていった。



「あの人たち誰?知り合い?」

「ううん。」

知らない人だよね…?

でもあの雰囲気…

どこか懐かしいような。

あの人たちの顔…

見たことがあるような…


まあ、いっか。


少し心のモヤモヤを残しながら淳と家までの帰路を歩いた。