だから、笑って。


とはいっても。


「・・・・」

話題が出てこない。



「そういえば相川さんは部活に入らないの?」

低くて落ち着いた声が無駄に廊下に響いた。



「あっ、そうだね・・。今の所はなにも考えてないかな」


本当は今の所もなにも部活に入るつもりなんてさらさらない。

理由はお母さんや家族のため。


お兄ちゃんを失ってからお母さんはショックのあまりに体調を崩して入院してしまった。


お兄ちゃんが亡くなって数年は経つものの、悲しみというのは簡単には消えてくれない。


お母さんは今では元気を取り戻したけれど、お兄ちゃんが生きていた頃よりは活力がないように見える。


そしてお父さんは単身赴任で、お母さんを支えるのは私しかいない。


「そっか。」

間宮くんはぽつりと呟いた。