「ふぅ~……。」 「何、溜め息?」 「クラス替え、次の学年からはあるんだなと思ってさ……。離れたくないじゃん?」 繋いだ手をギュッと握る。 温かい体温は、孤独を紛らわせてくれる。 「家に帰ってもね、寂しいの。」 「……うん。」 「学校で圭吾と会えるときが、一番幸せ……。」 「……うん。」 繋いだ手を引き寄せて圭吾が抱き締めてくれる。 それだけで良いの……。