「…………。」 何時間経ったろう。 部屋に篭ってもう暗い。 暗い部屋に、寒い部屋に 一人ぼっちの私がいる。 「…………。」 もう話す気も起きないほど 私は弱り果てていた。 “転校”するんだ……。 お父さんの言う事は、なんでも絶対だから。 『転校しろ』なんて、聞き飽きた。 引っ越すのは五回。 転校は八回。 気を緩めれば転校する。 こんな教育方針、嫌いだ。 また、涙が出てきた。