「なあ、今日はどうする?」 「うん、特に何も。」 「そっかぁ。毎日だとそうなるよな~。」 圭吾が前を向いたまま頭を撫でる。 優しい香り。 心地よい香りに眼を瞑る。 「お前の所為で事故るかもな。」 「え、何で!?」 「いっつも俺が見るからだよ!」 「うわ、恥ずい~。」 抱き締める。 愛しい人を抱き締める。 やっと手に入れた。 やっと安定した。 優しい時……。 「ははは。」