何度だって君に恋をする






「咲良は君になりきるために整形までして、ほとんど同じ顔になった。




全てが順調だったんだ。








あとは咲良自身の記憶を消して、君の記憶に変えている途中にトラブルが起きてね……








そのまま二度と目を開けることなく、静かに咲良は眠りについた。









実験は失敗して、咲良を失ったんだよ。
最初は取り返しのつかないことをしたと思い、私は抜け殻のように毎日を過ごしていた。











でもそんな時、妻は言ったんだ。
『咲良は北条咲良になりたかった。だったら北条咲良に咲良の記憶をいれて、白峰咲良として生きて貰えばいいじゃない。』とね。








咲良の記憶は一応コピーしていたから残っていた。








もう失敗は許されないと思いながら慎重に実験を進めて、都合の悪い記憶は消してあとは君に記憶をいれるだけとなったんだが……











君のお父さんに話したら大反対されて、
『娘に危害を及ぼすな!!』と言って怒りだしたんだ。









だけど私たちは一刻も早く咲良を手に入れたかった。咲良を取り戻したかった。









だから君の両親を地下に軟禁して、君を2人目の被験者として実験し、無事に成功したんだ。










だからその実験が完璧であるか確かめるために、君を入坂雄大くんにわざと接触させたら………やっぱり不完全だったみたいだ。










それに智樹くんを選んだのは失敗だったな。
予想外の行動を起こされて、私も困った果てに最終手段に踏み切ったんだ。」











白峰咲良のお父さんの話を聞いて、パズルのピースが全て繋がった。













なん、なの……?









この人たちの勝手で、私は記憶を変えられ、別の人として生かされた上に智樹はあんな目にあったの……?











雄大まで傷つけたし………茜のことも忘れてひどい対応をした……。