「どうしてそんなこと……!
なんで私たち家族が巻き込まれないといけなかったんですか!」
少し強い口調で私は言った。
するとニヤリと笑った白峰咲良のお父さん。
「それはね、ぜーんぶ君のせいだよ?
私の娘の咲良がある日突然、君になりたいと言いだしたんだ。
同じ咲良なのに、君は明るく元気で誰からも好かれる咲良。
でも私の娘の咲良は地味で静かで、誰からも相手をされない。
その中で君だけは咲良を見捨てずに仲間に入れてくれたらしいね。
それでいつも君になりたいと思っていたらしくて、咲良は私が脳の研究をしてるって知っていたからね。
記憶の操作が可能なら、実験台になると言い出したんだ。
その代わり、北条咲良の記憶が欲しいと。
それは君のお父さんも渋々了解してくれて、君の記憶をコピーした。
それは無事成功したよ。」
私の記憶をコピーした?
いつ……?
心当たりがない。
でもこの人のことだから、私が知らない間に何かしたのだろう。



