この涙は足が痛いから。
「……白峰?泣いてる……?」
「泣いてない。足が痛いなぁって。」
本当は違う。
あなたの温かい心が私の胸にしみるんだ。
きゅうって苦しくなって。
「……昨日、傷つけてごめんな。」
「え……。」
違う、違うよ入坂。
この涙は昨日のことで泣いてるんじゃない。
「入坂は悪くないよ、悪いのは私。
本当にごめんね。」
「何言ってんだよ、俺があんなこと言ったのが悪いんだから全部悪いの俺!」
「違うよ「白峰が何言おうと俺が悪い!」
なっ……!
言葉を被せられた!
入坂って頑固なんだなぁ……。
なんか、ふっと力が抜けたような気がした。
お互い、顔を見合わせて笑う。
「ははっ、これじゃキリがないな。」
「そうだね。」



