「ん?どうした白峰?」
先生は急に立った私を見て驚きながら聞いてきた。
みんなの視線も感じ、注目されているのがわる。
でも言うんだ。
寺内が誤解されるのは嫌だから。
「単語帳忘れたのは寺内じゃなくて私なんです!寺内が私に貸してくれてるんです!」
私が喋った後、少しの沈黙が流れる。
そして先生が笑った。
「はははっ!白峰は本当に優しいなぁ。
こんなやつのことも庇おうとして。」
え……。
先生は私が寺内を庇ってると思い、信じてくれない。
「だから違うんで」
「今回は白峰の優しさに免じて許してやるよ。減点も呼び出しも今回だけ無しにしてやる。
お前は白峰に感謝するんだな。」
私がまた誤解を解こうとしたら、その途中に言葉をかぶせられた。
「よしっ、じゃあ授業の続きをしようか。」
そう言って先生は教卓へと戻っていった。



