腕の疼きだけじゃおさまらない。 体中が疼く。 身体の奥底から湧き上がる何か。 その何かが私の足の動きを止めようとする。 _ あぁ、のまれる。 「君は本当に手がかかる。」 「へ、いか……」 「どうやら父から聞いた話は本当のようだ。」 「っ………」 心臓がドクンッと強く脈打った。