「……お前な。」 「夢じゃない!?夢じゃないよね!?」 「落ち着けヘレン。はしたないぞ。」 父の注意の言葉なんて全く入ってこない。 ステラ家の人間として、セイクリッド家の護衛の任を任せられる事が私の夢だったんだ。 おまけにガイ王子と言ったらディーヴァ王国の王子で現国王陛下の弟! そんな方の護衛につけるって聞いて興奮しないわけがない! 「ヘレン。言葉遣いに気を付けなさい。」 「そんな事言ってる場合!?ようやく夢が叶ったんだから!」 「まったく……相変わらずだなお前は。」