意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!








堪えられるわけなかった。



男なのに情けないとか、



兄上の前でとか、



そんなことを気にしてられるような余裕なんて



微塵も残っていなかった。



涙が、とまらない。



なんで忘れてたんだ。



忘れたくなんてなかったんだ。



失いたくなかった。



誰よりも愛していた。