「リア王女に、ヘレンと、呼びかけた?」 「あぁ、そうだ。決して彼女に気持ちが動いたわけじゃない。」 「そう……。へへ、そっか。」 「なんで笑えるんだよ。怒らないのか?そんな最低なことされて。」 「本当だね、なんで笑えるんだろう。」 ただ、普通に安心したんだろう。 彼の愛は嘘ではなかったと分かって。 「でも、兄上が怒ったところで、正直、そんなに説得力、ないよ?」 「ちょっ、お前それは言っちゃダメだろ?」