いつもあった腕輪はない。 やっぱりあの時割れてなくなってしまったのだろう。 「ヘレン。」 「お、うじ?」 「ヘレン、ヘレン。」 「ガイ王子、もう戻ってください。」 「……何故だ、アラン。」 「あなたがそこまで最低な人だとは思わなかった。」 「あれは!」 「酔っていたら、例え勘違いだとしても他の女を抱きしめていいんですか!」