あなたは私じゃなくてルーザンの王女を選ばなきゃいけない。 あなたや陛下がいくら拒んでも、 その事実は絶対に変わらない。 ねぇ、王子。 私はやっぱり国のために死ぬことになるんじゃないかな。 あなたは共に生きようと言ってくれたけど、 どうかな、生きていけるのかな。 「ヘレン、お前を他の誰よりも愛すよ。数え切れない程の好きの言葉とキスをお前に送るよ。」 私を抱きしめる腕が微かに震えている。