「ずっと好きだった。俺がお前を護衛に指名したのは、俺だけのものにしたかったから。」 「王子。」 「好きで、大切で。……好きなんだ、他の誰よりも。だから、諦めるなんて言うな。俺を好きでいてくれ。」 「で、も、ルーザンの王女が、」 「興味の欠片もない、お前しかいらない。それに……死なせない。」 「どうして……その事を、」 「兄上に聞いたわけじゃないぞ?お前のことならなんでも知ってる。」 見ていて、くれたのだろうか。 私のことを、ずっと。