当然なのだろう。 ルーザンが防げなかったのに、他の2国が守りきれるわけがない。 実際に被害に遭ったルーザンの民はもちろん、 ディーヴァの東に位置するリフレ王国や 南東に位置するアイネ王国の民が恐れるのも無理はない。 民だけじゃない、王族だって民と同じ人間。 怖いに決まっている。恐ろしいに決まっている。 悪魔を消してほしいと、そう思い願うに決まっている。 「……近々ルーザンの王とその娘の王女がディーヴァに来る予定だ。」