「ヘレン、なぜお前は、俺のそばにいてくれる?」 「王子は私の大切な主ですから。」 「皆俺のことを兄上と違って冷たいと言う。」 「私は王子がお優しい方だと知っています。」 「それはお前にだけだ。」 「それでも私は、王子が好きですよ。」 「……そうか。」 今私が言った好きという言葉を、 王子がどう受け取ったのかはわからない。