「え?」 「君がガイにかけたまじない。あの正体が気になって父に聞いた。」 再び体が疼き始めた。 この人は全てを知っている。 「父のせいで、君が力を抑えられていることも。」 視界が眩み霞み始めた。 「父のせいで、君の魔法の力が異常な程凄まじいということも。」 「嫌だ……嫌だ……」 「ヘレン、君がガイにかけた魔法。あれはガイの負った痛みが君に襲いかかる魔法だね。」