意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!






「え?」



「君がガイにかけたまじない。あの正体が気になって父に聞いた。」



再び体が疼き始めた。



この人は全てを知っている。



「父のせいで、君が力を抑えられていることも。」



視界が眩み霞み始めた。



「父のせいで、君の魔法の力が異常な程凄まじいということも。」



「嫌だ……嫌だ……」



「ヘレン、君がガイにかけた魔法。あれはガイの負った痛みが君に襲いかかる魔法だね。」