「ヘレン、僕とガイの父が不治の病にかかったんだ。」 「えっ……」 「ガイには君が護衛の任についた日に言った。」 じゃあ、あの時私を部屋の外に出したのは その話を、するためで…… 「進行が早くて魔法の治療では追いつかない。原因も分からない。」 血の気が引いていくのがわかる。 元陛下は、私の魔法に、のまれてしまったのだろうか 私の魔法が、元陛下の体をむしばんでいるのだろうか。 「だが……君のせいでもない。」