ましてや二人きりでランチだなんて
あたしってば、なにしてんの!
ーーブーブー
震えたあたしの携帯には、
優弥さんから「ちょっとまってて、」
とだけ書かれていた。
優弥さんのこと、私はなにもしらない。
歳も名字も職業も、もちろん
…彼女がいるのかどうかも。
あたしにとって、優弥さんの彼女の有無なんて 正直どうでもいい。
店員さんに連絡先を渡す男とか
どう考えたって 軽い、軽すぎる!
それに着いて行っているあたしも
それはそれで軽すぎるんだけどね。
優弥さんは、格好良い。
どうしてもまだ子供なあたしには
大人な優弥さんが
すごく魅力的な人に見えたんだ