ーコンコン
重たい扉をノックして
ゆっくりと開けた。
「 …!!」
私の予感は的中しまくり。
目の前には昨日カフェで見た整った顔の
優也さんがいる。
「はじめまして、椿です」
「……」
…無視?
このドレス、変だったかなあ〜。
「お隣失礼致します」
そう言って、無表情な彼の隣に腰かけた。
「社長、何かご用意致しましょうか」
「…あ、あぁ」
「何か飲まれます?社長」
そう言って優也さんに微笑めば、
少し戸惑った後、「マミの好きなものを頼め。今日は正規の値段でいい」と優也さんが
不敵な笑みを浮かべて言った。


