約束の15分前。


着いたのは、約束の駅前のカフェ。

「アイスコーヒーのMサイズで」

コンビニだったら、100円で買えるアイスコーヒーも

カフェの手にかかれば、400円もするんだってさ。ボッタクリ…

差し出されたアイスコーヒーを手に
一番奥の隔離された部屋に入る。


「……」


やっぱり好かない匂いに包まれて、

あたしは火をつけた。


フワフワと浮かぶ煙をみると
なんだか落ち着かない気持ちも
なんとなく、落ち着きを取り戻して行く気がする。

あの日、連絡先を渡された日から
優弥さんに会うのは 今日が初めて。