喧しい私の心臓。
段々と顔が熱くなる。
ー会いたい?私に?
さっきまで散々言いまくっていた
「会いたいなあ」のセリフ。
…わかってる、彼のこの言葉が本心じゃないって。
だけど、どうしても信じたくて
どうしようもなく高揚感に包まれてく私。
「…優弥さん、明日お仕事ですか…?」
「いや、明日休み」
「明日のお昼なら、大丈夫です」
いい歳した大人の男が、
私みたいなチンチクリンと
昼間から会うなんて、何の意味があるんだろう。
…夜ならわかる。
きっと昼間なら、いらないって
言われるんだろうな。
「わかった、じゃあ明日の昼。
家まで迎えに行こうか?」
…え?


