C「ため息)私は、自分の弱さをミズキに押し付けたのか…、弱いのは、私…。ううん、私は弱くなんてない。今までだってなんでも強くて……強くて?本当は、強がってるだけ?」
暗転ピンスポ2つ上手下手
ホリ
舞台上に照明の当たる場所が、3つできるように
E「大丈夫、私は強いよ。強いんだから前に進もう!!シュンを探しに行かなくちゃ」
F「ダメだよ。もっとよく考えて。今ここで進んでも後悔するだけだよ」
C「え…。え!!なに!?誰!?」
E「私達はあなたの心の本当の気持ち」
F「つまり、私はあなたで、あなたは私」
E「私はツヨキで、そっちがヨワキ」
F「今、あなたの心の中でいろんな気持ちがグラついているでしょう」
E「それは私たちによって気持ちが動かされているからなの」
C「ツヨキ…ヨワキ?」
F「いつもはツヨキが大きすぎて眠らされたままの私だけど今はあなたの迷いによって起こされている」
E「2つの気持ちが入り混じって」
F「バランスがとれているのは、とてもいいこと」
E「だけど、あなたはその普通に慣れていない」
F「だから今のままじゃヨワキにもツヨキにもなれなくて」
EF「一生このまま進めない」
C「なに?どういうことなの」
E「私達はあなたの本心とコンタクトをとるために現れたの」
F「急な事で信じられないかもしれないけど、それでも」
C「いや、信じるよ」
F「え」
C「私ね、今までこんな気持ちになったことがないの。ずっと私は人より強いんだって思ってた。でも今ははっきり分かる。自分の中になにか弱さがあること」
F「そうよ、それが私…あなたはずっと閉じ込めてたの私を。ヨワキを。…ずっと無理矢理眠らされたまま」
E「でも、ヨワキが起きてしまったの。…今は起こしちゃダメだった!そうでしょ?少しでも気持ちがヨワキに傾いてしまったら…!」
F「何事にも弱さは必要だよ。逃げることが重要なことだってある。ツヨキはそれを分かってない」
E「それでも私は逃げたくない」
F「もっと慎重になるべきだよ」
E「シュンに言いたいことがあるんでしょ!」
C「うん」
F「本当はこのままシュンが見つからないで明日になってしまえばいい」
C「そんなこと思ってない!」
E「シュンの返す言葉がなんだって大丈夫!そうでしょ!?」
C「うん!」
F「本当は全国に行けなくて安心したんだよ」
C「え、」
F「自分の弱さを誤魔化す理由ができて安心した」
C「違う…!違うよ!、私は、私は・・・!」
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