サス上手
C電話しながら登場
C「もしもしミオ。ごめん出来なかった」
D上手奥
D「え、出来なかったの?」
C「というよりしなかった、かな」
C「シュンにいろいろ話を聞いたんだ。私はまだシュンを知らなすぎる。抱えてるものも、乗り越えたいものも知らなかった。私の気持ちが入る隙間なんてどこにもなかったよ」
D「そっか…」
C「でも、これが私なりの強さだと思う。自分のことばっかり考えてた少し前から比べたら成長してると思うんだ」
D「アヤノが選んだことなら私はそれでいいと思う。強くても弱くてもアヤノがアヤノでいてくれたら私はそれでいい。自分を見失わないでいてくれたらそれでいい」
C「ありがとう、ミオは、優しいね」
D「そんなことないよ?」
C「あるよ。私のことちゃんと見ててくれて私が弱くても、それも私だって教えてくれる。ミオの言葉はいつも、そう」
D「私はアヤノの力になりたいから。あなたがあなたでいられるように。あなたに救われてきたから。だからもっと聞かせて、あなたの悩みも苦しみも抱えてるものも全部、一緒に抱えてあげたいよ。あなたがまた強がらなくてもすむように」
暗転