くるりと振り返って私のことを真っ直ぐに見るその姿は、
なんともまぁカッコよくて。
先輩ってちょっとなで肩なんだよね……。
細身だし身長は高いし、モデルとかやっていても不思議じゃない。
って、今はそんなこと考えてる場合じゃない!
「何ですか?」
少しドキドキする私。
そしたら先輩は、口角をゆっくりとあげてフッと小さく笑った。
ドッキン。
「……俺が合コン行くの、止めねぇの?」
「なっ、」
思わずこぼれでた声を抑えるように両手で口を塞ぐ。
いきなり何を言うの、先輩…!?
止められるものなら止めたいですけど!
行かないで、って言いますけど!

