「1人じゃ出来ないからだよ!睦月がいないと無理!」




昨日は睦月にやってもらったからね!

ついでにやり方も教えてもらえばよかったな。





「ふーん……で、その睦月だけど、今日なんであんなにテンション低いわけ?」





窓側の席を指さす柚木。


……確かに、私が朝おはようって言っても無視だったっけ。



今日はいつもより静かだし、ボーッとしてるっていうか……。





「朝ごはん食べすぎてお腹痛いんじゃない?」


「バカだなぁ、小春じゃないんだからそんなわけないでしょ」





それはそれでヒドいよ!?


バッと柚木に視線を移す。

そんな時、聞きなれた声がかすかに廊下から聞こえた。