それから睦月に視線を移す


…何だろう、さっきよりも顔赤くない?

ずっと私のこと見てるけど、何か顔についてる?




「睦月?」




名前を呼ぶと、ハッとする睦月



「っ、何でもない」って…本当かな?

…まぁ、いっか!





「じゃあ私、先輩のところ行ってくるね!私のために残ってくれてありがとう!」





睦月に手を振って、カバンを肩にかける


でも、教室を出ようと足を踏み出した瞬間、

パシッと手首を掴まれた



パチパチと瞬きをする私





……えっと、何かな、睦月くん。





「どうしたの?」


「……。」





…どうして睦月が"訳が分からない"って顔してるんだ。


……本当にもう、どうしちゃったの!!