それに……。
「久しぶり」
「……睦月……」
睦月と、どう接すればいいのか、分かんないよ。
「……なんつー顔してんだよ」
泣きそうな私を見て、彼は少し悲しそうに笑った。
言わなきゃ。先輩と何があったのか。
……でも、もしそれで睦月を傷つけるようなことになったら……。
「な、何でもない」
言えるわけ、ないじゃん。
「小春、なんか呼ばれてるよ」
「……え?」
その時、廊下側の席から柚木が私のことを呼んだ。
顔を上げると、後ろの扉から私を手招きしてる柴田先輩がいて。
「どうしたんですか?」
そう聞くと、パチンと両手を合わせる先輩。