浮気されて悔しいんだろうな。

それでも、自分はまだ嫌いにはなれないから、
合コンを開いて、せめてもの反抗をしてるのかな。





「……仲直りできないんですかね」


「さぁ?でもまだ別れてないみたいだし、可能性はあるかもな」





彼氏さんに焦ってもらいたいのかな。


合コンに行くのを、本当は止めてもらいたいんじゃないのかな。





「ま、なるみもやってること彼氏と変わんねぇから、続かないと思うけど」





そう言った先輩を、チラリと見る。





「……先輩は、なるみさんのこと、まだ好きですか?」




「はぁ?なに、急に」





ふはっ、と小さく笑って寄りかかっていた窓から背中を離した。



また歩きだす先輩の後ろ姿を見ながら、キュッとスカートの裾を握る。




"そんなことない"って、否定してくれれば、良かったのに。