「……別人みたい」
ポソリと零した言葉を公恵叔母さんが拾う。
「そう?
私から見たらどちらも可愛い穂花ちゃんだけど。
女の子は綺麗になる可能性を、皆持っているのよ。
特に穂花ちゃんは、折角素敵な素材を持っているのに全く活かそうとしないのだもの。
宝の持ち腐れよ」
「そうですね。
ウィッグも付けているので、確かに初見では穂花さんだとは分かりづらいかもしれませんけど。
でもよく知った方々だとおわかりになると思いますよ」
お似合いです、と太鼓判を押してくれる瀬良さん。
「じゃ、後はこのドレスに着替えて。
靴はこれね」
「叔母さん、これ……!」
渡された繊細な素材のドレスと華奢なヒールの銀色のサンダル。
胸元が上品に開いたキャミソールワンピースの形のドレスは白に近い淡いピンク色。
幾重ものふわりとした薄い生地が重なりあい、身頃には精緻なレースがあしらわれている。
社内での着替えやメイクのために使われている白一色のこの部屋が、一気に鮮やかな色に染まる。
あまりにも素敵なドレスに見惚れてしまった私に、公恵叔母さんはクスッと嬉しそうに笑った。
「私からのプレゼントよ。
大人の仲間入りですもの。
これからはこういうドレスも必要でしょ?
パーティーや結婚式に、今後招待されることもあるだろうし」
「でも、こんな高価なもの……!」
「もう、穂花ちゃんたら。
値段の問題じゃないの、お祝いなんだからニッコリ笑って受け取ってちょうだい。
いつも言っているでしょ?
可愛らしい姪達を着飾ることは、私の喜びなんだから。
春までにお祝いしたかったのに、仕事がたてこんでしまって六月になってしまったのだから」
ポソリと零した言葉を公恵叔母さんが拾う。
「そう?
私から見たらどちらも可愛い穂花ちゃんだけど。
女の子は綺麗になる可能性を、皆持っているのよ。
特に穂花ちゃんは、折角素敵な素材を持っているのに全く活かそうとしないのだもの。
宝の持ち腐れよ」
「そうですね。
ウィッグも付けているので、確かに初見では穂花さんだとは分かりづらいかもしれませんけど。
でもよく知った方々だとおわかりになると思いますよ」
お似合いです、と太鼓判を押してくれる瀬良さん。
「じゃ、後はこのドレスに着替えて。
靴はこれね」
「叔母さん、これ……!」
渡された繊細な素材のドレスと華奢なヒールの銀色のサンダル。
胸元が上品に開いたキャミソールワンピースの形のドレスは白に近い淡いピンク色。
幾重ものふわりとした薄い生地が重なりあい、身頃には精緻なレースがあしらわれている。
社内での着替えやメイクのために使われている白一色のこの部屋が、一気に鮮やかな色に染まる。
あまりにも素敵なドレスに見惚れてしまった私に、公恵叔母さんはクスッと嬉しそうに笑った。
「私からのプレゼントよ。
大人の仲間入りですもの。
これからはこういうドレスも必要でしょ?
パーティーや結婚式に、今後招待されることもあるだろうし」
「でも、こんな高価なもの……!」
「もう、穂花ちゃんたら。
値段の問題じゃないの、お祝いなんだからニッコリ笑って受け取ってちょうだい。
いつも言っているでしょ?
可愛らしい姪達を着飾ることは、私の喜びなんだから。
春までにお祝いしたかったのに、仕事がたてこんでしまって六月になってしまったのだから」

