スポーツバックを肩にかけ直しながら私のことをジトッと見る陽菜ちゃん



う、うぐ…




「……その、ちょっと、手を繋いだり……?」




陽菜ちゃんの目、見れない…


視線をそらすと「はぁ!?」っていうビックリした声がするわけで。





「そんなことする必要ある!?下心丸出しじゃんっ、あいつ!」





許せん!なんて言いながら教室まで走っていこうとする陽菜ちゃんの腕を慌てて掴んだ



ち、違うんだよ!違うの、陽菜ちゃんっ





「あのねっ、私たちが本当に付き合ってるのかって色んな人たちから疑われてたみたいでね…!」





その、カモフラージュとかなんというか!