間近にある葵くんの整った顔に、またもや私、息が止まりそう。





「…俺の言うことは?」


「ゔっ」





朝に決めた約束ごと。


さ、逆らえるわけない…




「…分かった…」




そう言うと、目を細めて小さく笑う




「いい子」




一言呟いた葵くんは、ペチペチと私のほっぺたを軽く叩く


そしてそのまま私の膝の上に頭を置いた





「(なんていうか、この人…)」





す、スキンシップが激しくないですか…?



普通付き合ってもいない女の子に膝枕させる?



うぐっ、葵くんの柔らかい髪の毛がくすぐったいし

2人っきりっていうこの状況もなんだか恥ずかしいしっ





「(いやっ、本当に、特別な感情とか!そういうのは全く…全然、ないんだけど…!)」