薬も飲めないほど、しんどかったのかな……。
「私お粥作ってくるね。台所借りてもいい?」
コクリと頷く葵くん。
いつもより素直だし、さっきも甘えてきたし、
ちょっと可愛いかも。
私の家のよりも綺麗で広いキッチンを借りて、手早くお粥を作る。
少しだけ味見すると、熱さもちょうど良さそう。
「葵くん、起きて食べられる?」
「……」
起こすのを手伝うと、ジッと私を見てきた。
……ゔっ。
熱を帯びているその目に耐えられなくなって、パッとそらすと。
「食べさせてくんねーの」
甘えたようにそう言うから、もう、私の心臓が爆発しそうだよっ。
葵くんの可愛さにやられてしまう!

