足を組んで、グッと顔を近づける
「お、遅れたら…?」
「一生学校に来れないようにしてあげる」
「ひぃっ」
ず、ずいぶんと物騒なことを言うんだなぁっ
青くなる私にクスクスと笑顔をこぼす
「返事は?」
「は、はいっ」
…葵くんは、爽やかじゃない。
葵くんは、腹黒王子様だ。
「うん、いいこ」
私の頭をポンポンと撫でる葵くん
…私、犬じゃないんだけどな…
「じゃあ、ここからが本題だけど、」
葵くんの"3ヶ月限定"の彼女になってから数日
今まで何にも言ってこなかった(まぁ、私がずっと避けてたからなんだけど)葵くんがわざわざ朝早くに私を呼び出した理由。
「約束ごとを決めようと思って」
「はぁ…」

