「こんな私のどこがいいんだろう」
ポツリと呟くと、陽菜ちゃんはため息をつく。
「華子には華子の魅力があるんだよ。もうちょっと自信持っていいのに」
「あはは、そう言ってくれるのは陽菜ちゃんだけだよ」
「もう、全部本当のことなんだけど」
ほっぺたを膨らますその姿が可愛くて、思わず笑ってしまった。
__キーンコーンカーンコーン。
「あ、じゃあ私戻るね」
自分の席に戻った陽菜ちゃん。
教室に入ってくる先生。
淡々と進められる授業。
……それから、
「しつれいしまーす」
ガタッと椅子を引いて私の隣の席に座ったのは、なんともビックリな大野くんで。