『……好きになられても困るから』



そう言ったのは葵くんのほうなのに。

ドキドキさせるようなこと、してくるのはやめてよ。





「じゃ、また昼休みね」





着いた教室でパッと私の腕を離した葵くん。


なんの躊躇もなく離れたことに切なくなってるのは、多分私だけ、なんだよね。