葵くん、そんなにドキドキさせないで。



キッと私を睨む2人に、ヒッと声をもらす。


もう女の子から恨みを買うのはごめんだよ……!?




「あー、ちょっと先行っててよ。俺もすぐ行く」




後でめいいっぱい甘やかしてあげるからさ、なんて続けた大野くんにポカンとした。


女の子2人組がいなくなってからニヤニヤする大野くん。



えっと、何かな……?





「三河んとこ行きたいけど、諦めようとしてるんでしょ」


「えっ」


「しょうがないよね……とか思ってた?」


「え、エスパー……?」





大野くんって、やっぱり鋭い人だ。


チラリと未だに女の子たちに囲まれてる葵くんを見る。





「このタオル、渡してあげたいなって思ってたの」