気がつくとどこかわからない場所にいた。 隣には兄上が座っていた。 「ーー!起きたか、良かった…」 「慧にぃ…かかさまは?ととさまは?」 「っ!母上と父上はお亡くなりになられた」 兄上が小さな声で、細い声で私に教えてくれた。 でも、私は信じられなくて、 いや、信じたくなくて逃げてきた はしって、 走って、