❀ お嬢様華伝 ❀

あたしたちは、顔を見合わせて笑い合う。



そこへ…。


「とんでもないことしでかそうとしてくれたっちゃね、中川さんっ」


“裏切られた”という、村の人たちの怒りの矛先は、中川さんに向けられた。


危うく、自分たちの故郷を奪われそうになった夕霧村の人々。


あたしだって、そうっちゃ。


中川さんが、独断でやったことは許すことができない。


それに、村のお金も使っていたんだから。