❀ お嬢様華伝 ❀

「そ…そんなっ……」

「わたしも非常に残念ですが、…この話はなかったことにするしかありませんな」


そう言って、飛鳥のお父さんは中川さんに背を向けた。


その顔は、どこか悔しそうで…。


その飛鳥のお父さんの視線が、あたしを捕えた。


「…キミ」


あたしの元に歩み寄る飛鳥のお父さん。


「確か…麗さんと言ったかな?」

「そうです」


あたしは、飛鳥のお父さんから視線を逸らさなかった。