❀ お嬢様華伝 ❀

も〜…、飛鳥ってば。

あたしがせっかく、決めゼリフを言ったっていうのに〜…。


…でも、飛鳥が笑ってくれた。


それだけで、なんだかうまくいくような気がする。



「…飛鳥、待っててね」

「ああ。期待しないで待っといてやるよ」

「…なっ」

「冗談だよ」


あたしと飛鳥は、顔を見合わせて笑い合う。


「さっ。早く行け」

「…うんっ」


あたしは飛鳥をその場に残して、窓から脱出した。