❀ お嬢様華伝 ❀

あたしは、飛鳥の腕の中にいた。


「それくらい言わなくたって、気づけよ」

「そんなの、言われなくちゃわからないよっ…」


飛鳥は、あたしを強く抱きしめた。


思わず涙が溢れて、あたしは飛鳥の胸に顔を埋めながら、飛鳥の背中に手を回した。



「お前ら、なんでそこまでしてくれるんだ…?」

「決まってんじゃんっ。仲間だからだよ」


飛鳥が、“仲間だ”って言ってくれたんだよ?