入学式の翌日。

セント・マリア学園に入学して、2日目…。


「麗さん、起きてくださいっ!朝ですわ!」

「う〜ん…、もうちょっと〜…」


布団に丸まって寝るあたしの体を揺する、桜子。


ジリリリリリ…!!


目覚まし時計が、けたたましい音を立てて鳴っているのはうっすらとは聞こえるけど、なかなか夢の世界から現実に戻れない。


あたしは今日まで、1人で起きれた試しがない。