❀ お嬢様華伝 ❀

きたときに見たあのクルーザーは、…まだ停まってる!


あたしは、港に急いだ。



港に着くと、クルーザーの前には、会釈する中川村長とクルーザーに乗り込む人たちが…。


「ちょっと待ってっちゃ〜!!」


あたしはそう叫んで、全速力で走った。


たぶん、50メートルを6秒切るくらいの高タイムだったと思う。


あたしの声が届いて、中川村長がゆっくりと振り返ったときには、あたしはその隣にいた。